好きでいるのをやめたい(23歳・女性）

片思いの辛さ、ここに極まれりですね。質問者様はとても冷静です。付き合ったとしても幸せになれる未来が見えない、このカンのようなものは本当に当たっていることが多いです。辛くのが分かっていても、好きなものは好きで離れるのも辛い。そんな時は、無理にいきなり好きではなくなりました！を目指すのではなく、絵の具をたくさんの水で薄めていくイメージでこの恋と向き合ってみてください。ここでいう「水」は、質問者様の心や涙そのものを表しています。
友達や家族とでもいいし、ソロ活でもいいです。自分の喜怒哀楽が揺さぶられるものにたくさん出会いに行ってください。美味しいものを食べたり、旅行に行ってリフレッシュしたり。会いたかった人に会いに行ってたくさん話して、泣き笑いやうれし涙が出ることを想像して、自分なりの旅を楽しんでください。ほかにも、感動系の映画を見たりお話を読んだり聞いたりするのもありです。泣くに泣けないこの恋の終わりを、別な方法でいいから涙を流して頭の中のモヤモヤを洗い流していってください。自分から身を引くしかない恋の後は、自分の五感が鈍くなったような、体が重くなるような日々かと思います。そんな日々が長く続けば続くほど、反比例して彼に執着してしまうものなんです。逆に「彼のことを好きだった日々を、私はいつまで覚えていられるだろう」と自分に言い聞かせてみてください。
質問者様はまだお若い。きっと考え事をしている日々は１日がとても長く感じてしまい、彼のことを好きだった自分がいつまで続くのか不安かもしれません。しかし、私をはじめとしたたくさんの片思い経験者は、みんな「今となってはいい思い出」と語るのです。私も質問者様と同じように、告白するしないの前に諦めてしまった恋がいくつかはあります。ふりきって忘れようとするほど彼が目の前に現れる機会が多くなったり、望んでいないタイミングで仲良くなったりしてずるずるとした日々を過ごしたものです。しかし、相手を忘れられない日々が続く中、仕事は待ってくれないし人付き合いも止まって待っててはくれない。どうにか毎日こなしていき、「普通の生活」をこなしていくうちに、相手のことが「薄れていった」ことに気づくようになりました。現在私は結婚しています。しかし、その時好きだった彼のこと、というより「彼のことを好きだった自分」を時々思い出します。失恋した自分を無理やり外に連れ出してくれた友達（今でも仲良しです）、泣きながら１人で見た映画、１人暮らしなのに身を置く場所が分からなくて、マンガ喫茶で一晩過ごした夜。それらを思い出すと、今の夫と気兼ねなく過ごせる毎日がとても幸せに感じます。当時は「彼に好きになってもらえなかった自分」と向き合いすぎて落ち込むことが多かったけど、時間がたった今は確実に「薄まって」います。
質問者様も、自分の幸せのための「野生のカン」が鋭い方だと思います（笑）この恋のこと、忘れなくていいですよ。まずはここまで突き詰めた自分をねぎらう方法を探してみてください。そして行動に移してアウトプットしてください。それを繰り返すうちに「辛い思いが薄まった」と思える日が来ます。さて、質問者様はこの辛さをいつまで覚えていられるでしょう。私と同じ年になったころ、きっといい思い出になっていることを願っています。それまで、たくさん自分を感動させてあげてくださいね。