彼氏の言動にモヤモヤしてしまう(20歳・女性）

私は結婚相談所に勤務して約15年、現役バリバリのスタッフです！
ご相談内容を拝見致しました。質問者様の立場になって拝見すると、うーん、色々何だかなぁ・・・という気持ちになりますね。
私のお客様も医師・歯科医師の方が沢山いらっしゃいます。ご性格は皆様バラバラで、彼氏様の様に自信家の方もあれば、たいへん謙虚な方もいらっしゃいます。
その中で何となく彼氏様の発言に近い様な事を仰るお客様をイメージしながら回答をさせて頂きます。

まず、彼氏様の「歯科医師を見下している」というくだりについてですが、そういえば私もとある医師のお客様から、彼氏様と似た様な発言を聞いた事が有る様な無い様な・・・
私は職業が「医師」ではありませんのでわかりませんが、もしかすると一部の医師の方にはそう思えてしまう様な、何かしらのフシがあるのかもしれませんね。
さてこの発言ですが、めちゃくちゃ良いふうに考えると彼氏様は質問者様の味方をしようとしてくださっている・・・のかもしれません。
「医学生の自分から言わせると歯科医師のやることなんて大した問題ではない。気にする事は無い」というところでしょうか。質問者様を励まそうと思って発言した、というワケです。
彼氏様は今まで本当に努力をされてきたんでしょうね。その自負とプライドがあり、若さも相まってその様な発言につながるわけです。
しかしこれはおそらく、良い様に考えすぎでしょうね。彼氏様が仰った「見下してる」というワードが色々と物語っております。

歯科医師の方の中には確かに、彼氏様の仰る様に「医師を志したものの何かで挫折し、歯科に転向した」という方もいらっしゃるでしょう。
しかし全員が全員そうではありません。中には医師と歯科医師の免許をダブルでお持ちの方もいらっしゃいます。親御様が歯科医師をされており、街のかかりつけとして沢山の患者さんに頼られ、跡継ぎとして医師の選択肢は元より無く幼い頃から歯科医師を志し、なるべくしてなった方もいらっしゃいます。
要は彼氏様の仰る事は「偏見」であると言えるでしょう。彼氏様の事を悪く申し上げるつもりはありませんが、「歯科医師」とひとくくりにしてしまうとその偏見をもって職業蔑視をされている様にさえ感じてしまいます。
歯科医師の中には大変立派な方も非常に多く、同じ医に関わる者としてそういった発言は控えられた方がよろしいかと思われます。考えるのは自由ですが、発言してはいけません。

・・・と少し厳しい発言をしてしまいましたが、単純に彼氏様は（今風に言うと）「マウントを取りたいだけ」で、そこまで深く考えずの発言なんじゃないでしょうか。
是非、彼氏様には「医師も歯科医師もどちらも素晴らしい仕事であり、お互い尊敬しあい、高め合い、医療の発展に貢献していきたい」というくらいの志を持って頂きたいですね。
きっと彼氏様もこれから医学生として活躍されるうちに社会に揉まれ、医師免許を取得される頃にはそう考えてくださる様になるのでは・・・と思います。


次にデート中の支払いについて、ですね。
コンビニ代ですか・・・。もしかすると1回1回は大した事が無くてもチリツモでかなりの金額になりますね。
たまにコンビニでドカ買いする様なブルジョワ思考の方もいらっしゃいますが、彼氏様がそのパターンだと益々困りますね。
しかもホテル代まで質問者様のご負担ですか・・・うーん、これは女性として立場的にちょっと辛いものがありますね。
一般的に考えて圧倒的にホテルに行きたいのは男性でしょうからね。彼氏様は医学生でお金が無いのかもしれませんが、質問者様は男性からは見えにくい美容代、服飾品のお金なども必要で、いくら社会人でも余裕があるかというと・・・という感じでしょうね。

私もその世代なのですが、一昔前はデート代を女性に出させるなんてもってのほか、という考え方がありました。
今はワリカンが増えてきて、時代の変遷を感じます。百歩譲ってまあ、飲食とかコンビニくらいはまだ良いかもしれませんが、「ホテル代を女性に出させる」のは今の時代も私はNGだと思います。しかし女性側からなかなか断りにくい、という事ですよね。
そこでうまく断る方法なんですが、断る際にやってはいけない事があります。それは「ウソをつくこと」「気持ちが無いと取られること」です。
例えば「（毎月のもので）体調的にホテルに行けない」とウソをついたとしましょう。その時は良いかもしれませんが。毎回そういうワケにもいきません。次回また同じ体調不良を使うとそのうち、「いつだったら良いんだよ！」と彼氏に怒られてしまいそうです。
また、彼氏からすると「毎回お預けをくらう」＝「もしかするとホテルに行きたくないんじゃないか」＝「俺の事が嫌いになったのでは」という不信感に繋がり、その際、実は「お金が無いから」という理由である事なんて夢にも思いつきません。
「あまりホテルが好きじゃないの」と言った場合、これも同じです。「ホテルに行きたくない」＝「俺の事が嫌いになった」です。要は、関係性維持のために不信感に繋がる様な発言はしてはいけない、という事になります。

という事で、これを解決するには段階を踏みます。一気に解決する魔法の様なワードなんてありません。
「ホテルには私も行きたいんだけど（注：本当はそこまで希望してないのはわかっています）、今月ちょっと出費が厳しくて。また来月でも良い？来月は行こうね」という感じで、頻度を減らす提案をするところから始めます。今まで2~3回行ってたところを1~2回に減らすんです。一気には改善しないかもしれませんが、頻度が落ちるだけでも現状を考えるとかなりの改善になります。
しばらく続けると「毎回お金の事を言ってるな」という意識が彼の中で芽生えます。彼氏様が勘の良い方でしたら、「もしかして（質問者様も）お金厳しいの？」と気付きます。
そこでウソをついたり見栄を張る必要はありません。正直に金銭状態の事を話します。その上で協力してくれないのであれば、それはただのモラハラです。この先を考えるとしんどい関係、という判断になります。

「金銭的に厳しい」という理由は、ホテルを断られる男性にとって一番マシな理由です。お金をどうにかすれば良いだけですから。
「気持ちが無い」と取られるのが最悪なので、ここを勘違いされない様にしてください。
以上、少しでもご参考になれば幸いです。