復縁できるかな？(22歳・女性）

ご相談ありがとうございます。

好きな人にお別れを告げられて、悲しみ、苦しい、怒り、納得できないお気持ちがありますよね。
さて、「復縁するために何が必要か？質問者さんにできる事はなにか？」を考えた時に、お役に立てるかな？と思った考え方がありますので、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。
私からの回答には、質問者さんが少し傷付く可能性がある内容も含みますが、それは「質問者さんが復縁するために、そしてその後も幸せな恋愛を継続するために知っておいた方が良い考え方」だと思ったのでお伝えする事です。
正直、これからお伝えする事はとても難しい事です。
大人でもなかなかできない事ですし、私も夫婦生活を送る中でできない時があるので全く偉そうに言える立場ではないです。ですが、離れた相手の気持ちを変えるというのは、それくらい難しい事だという事を前提にしていただいた上で、参考にするかしないかを決めていただければと思います。


まず、質問文を拝見して私が感じたのは、「お互いに他者目線を持つ事ができれば復縁できる」という事です。

今回の場合、他者目線というのは「自分にとって嬉しい事＝相手にとって嬉しい事、という考え方ではなく、相手の目線に立って、相手にとって嬉しい事って何なのかな？と考える事」です。そして、その「相手の気持ちに寄り添った行動ができるか？」が復縁のキーポイントになるかと思います。

１つずつ一緒に振り返ってみましょう。

●元彼の誕生日お祝いをしたかったが休みが合わないので休みを合わせて貰った。
これは、きっと「質問者さんは自分の誕生日にお祝いして貰えると愛情を感じるタイプ」「自分の誕生日祝いの為にわざわざお休みをとってくれたら嬉しいタイプ」だから、「きっと彼の時もそうしたら喜んでくれる！私の好きな気持ちが伝わるハズ！」と、良かれと思っての行動だったのだと推察します。
もちろん「相手の為になにかしてあげたい」「相手に喜んで欲しい」というお気持ち自体はとても尊くて素晴らしいものです。しかし結果を見るに、元彼さんはそこまで乗り気ではなかったご様子。
その理由は、「相手が望んでいる形ではなく、自分があげたい形で好意を表現したから（他者目線がなかったから）」だと私は思います。

では、ここでの他社目線（彼の望み）は何だったのでしょうか？
男性の感情あるあるですと、「今まで自分の誕生日にそこまで興味を持って生きてこなかったので、誕生日を祝われる＝嬉しい事という感覚がそもそもなかった」「誕生日を祝う習慣のある家庭ではなかったので、それを愛情表現だと思う価値観がなかった」というものがあります。もしかしたら元彼さんもそんなお気持ちでいたかも知れませんね。
お休みの合わせ方についても、「お祝いをしたいと言った方が休みを合わせてくれるならわかるけど、なんで自分が望んでいない事のために自分は休みを合わせているんだ？」という違和感が生まれて、その気持ちと質問者さんの「あなたが喜ぶと思ってあなたの為にしてあげてる事なのに」というお気持ちのズレから苦しくなってしまい、「無理かもごめん」に繋がった可能性があります。

ここでは質問者さんに、相手が欲しい形で行動したり好意を表現するという他者目線があったら、違う結果になったのかなと感じます。


●彼を優先して友達との約束を断っていたのに「無理かもごめん」と言われてしまった
たしかにドタキャンのような事をされたら、「最初から乗り気じゃなかったならそう言ってよ」と、質問者さん目線だと相手に振り回されたようなお気持ちになっても当然かと思います。
ここに関しては、元彼さんのほうにもっと「質問者さんの立場になって気持ちに寄り添う目線」という他者目線があったらお互いを大切にできたのかなと感じます。


●自分から誘ってばかりで、しかも断られてばかりで誘う気無くなると伝えたが、朝悪かったと思って謝った。飲みすぎて沢山電話をしてしまった。
質問者さん目線だと、自分ばっかりがんばってて相手からの好意が見えなくて不安になったり、でも気持ちをぶつけて悪いなと思って謝ったり、それでも不安で沢山電話をしてしまうほど気持ちが動揺していたり、関係構築のために頑張りたかったというお気持ちがあるように思います。これは好きだからこそ頑張れたのだと思います。
ただ、元彼目線では、今度はお相手の方が「質問者さんの感情に振り回されている」と疲れ気味になってしまった可能性があります。ここに関しては、質問者さんの方に、「自分の気持ちの毎日の揺らぎを事細かに報告すると相手を傷付けてしまったり振り回してしまう可能性があるから、１週間しても自分の気持ちが変わらなかったら伝えよう」「まずは自分の気持ちを紙に書いたり、メモ機能で書き留めておいて、数日経ってから自分で見返してみてから相手に送る」などのワンクッション置いた相手への配慮ある伝え方をした方が受け止めやすいかも」という他者目線があると元彼さんにも気持ちが伝わりやすかったように思います。

●友達が元彼と話してくれたが、彼にとってはそれが腹立つ事で別れよと言われた
質問者さん目線では、お友達は質問者さん想いでとても素敵な方だと思います。
ただこちらも、元彼さん目線だと、「数で自分を説得しようとしている」「自分が間違っていると言われてる気持ちになる」「普通はこうだよ？と言われているようで、肝心の自分の気持ちは尊重されていない」「そりゃ相手の友人なんだから相手の味方をするよね」「質問者さんは自分の気持ちを理解してもらうのに一生懸命だが、こちらの気持ちは理解しようとしてくれているのだろうか？」というお気持ちになってもおかしくないなと感じます。

●誕生日が近く、プレゼントも手紙も受け取ったのに結局別れよ、話す気ないと言われました。これは私が悪いのかな？
質問者さんが悪い訳では決してないと思います。好きという気持ちがあるのは本当に素晴らしい事です。ただ、その好きの表現方法を元彼さんが受け止めやすい形にしてお渡しするという配慮があると好意がもっと上手に伝わったのかな？と感じます。ここでは、「今、元彼さんが望んでいるのは、誕生日プレゼントでもなく手紙でもなく、質問者さんが自分の話を聞いてくれて自分の価値観を尊重してくれる事」だったのかな？と想像します。

一方、では元彼さんには「自分の素直な意見を言う事で質問者さんを怒らせたり、傷つけたりするのがこわい」というお気持ちがあるように思います。「質問者さんに嫌われたくない」というお気持ちもあるでしょう。ですが、それは元彼さんの目線であり、質問者さんからして見れた「言ってくれないとわからない」となるので、元彼さんが悪い訳ではないですが、そこを一歩質問者さんのために踏み出す勇気があって欲しいなと感じます。
（それと同時に、質問者さんが相手にとって、「本音を言いやすい＝本音を言っても怒らずにまずは受け止めてくれて、妥協点や譲り合い、２人にとっての正解を一緒に考えてくれる人になる事」も大切です）


●こんな事で別れたら後悔すると思う、てか後悔してほしい。こんな事で別れることなの？
これも自分とお相手で「私とあなたは違う人間なので、物事に対する感じ方や価値観が違う事があって当然」という他者目線があると良いなと思います。
例えばですが、「質問者さんの誕生日をお祝いしたい気持ち」に対して、元彼さんが「こんな事祝う必要ある？てか祝わなくていい。なんでそんな事で自分が喜ぶと思ってるの？」と思っていたらとてもショックを受けませんか？客観的に見たら、そう思うのと同じくらい、この●の部分の考え方は他者目線に欠ける発想だと思います。

「自分にとってはこんな事で？と思う事でも、相手にとっては大切にして欲しい部分だったんだね、ごめんね。」という寄り添いや理解を示す事こそ、「好きな人」にしてあげたい態度なのではないでしょうか。


まとめです。
今回の場合は、復縁するために必要なのは「お互いに他者目線を持つ事」だと私は感じています。ですので、上記の回答に対して質問者さんが「たしかにそうかも」と思う部分や、「私ってもしかして自分のして欲しい事ばっかり相手にしていて、相手が望む形で好意を渡せていなかったから相手も受け取りづらかったのかも」と思う部分があれば、ぜひ、質問者さんから元彼さんにその気持ちを話してみてください。きっと、「やっと自分の気持ちに気付いてくれた」「やっと自分の方を向いてくれた」と思って貰えますよ。そして、自分の気持ちを尊重する姿勢を見せてくれた質問者さんに対して、お相手もきっと自分のよくなかった部分を振り返ってくれます。

老子の名言に「取らんと欲する者は先ず与えよ」という言葉がありますが、「相手に理解して欲しいなら、まずは自分が相手を理解しましょう」という事です。


私からの回答は以上です。
質問者さんが復縁できますように、心から応援しております！