彼の恋愛のトラウマ(24歳・女性）

相談者さんのつらい状況が伝わってきます。多かれ少なかれ恋愛を重ねていく中で、いい思い出ばかりではなくトラウマを抱えるような恋愛をすると思います。とはいえ、相手の方は非常に心身ともにストレスが多い相手との関係があったようですね。相手の方の以前付き合っていた方との関係は今どうなっているのでしょうか？それだけ依存性の高い方だと別れるのも大変だったと思います。それを乗り越えて相談者さんと出会い、心機一転！！と、なったところに以前の相手を思い出す出来事が相談者さんとの間に起きてしまったのかもしれませんね。こうなってしまうと、相談者さんが相手の方と関係を修復していい方向に向かうのはなかなか難しいです。それでも、相談者さんが相手の方にこだわるのであれば、しばらく連絡は取らないことが必要です。これはきっと相談者さんにとって一番難しいことかもしれません。でも、相手の方が「向き合いたい気持ち」になるためには中途半端な距離のほうが「今の状態」もしくは相談者さんが恐れている「強い突き放し」になると思います。相談者さんが精神的に追い詰められてしまうことを今は一番避けてほしいので、相手の方にそのことを伝えて連絡をしばらく相談者さんからとらないでみてください。どうか相談者さんがこれ以上つらい状態にならないように、責任感を手放してくださいね。

お話、丁寧に読ませていただきました。
文章からは彼を深く思い、相手の心の痛みまで抱え込もうとしているお気持ちが伝わってきました。
その一方で、ご自身の心が限界に近づいている様子もはっきりと見受けられます。

◆結論
今のままでは質問者様が心をすり減らしてしまうため、『一度距離を置く選択を強く検討すべき』だと感じます。
彼が悪いという意味ではありません。
ただ、質問者様の心の状態を守るために、今の「宙ぶらりんの関係」を続けることは、かなり高い負荷がかかっています。

◆現在のお二人の状態
◇彼
・前の元カノが原因の強いトラウマ
・「向き合いたい気持ち」と「怖くて逃げたい気持ち」が混ざる
・連絡の波が大きい
・罪悪感と自己否定が繰り返し出る
・恋愛そのものに反応して“発作のように拒絶”が起こる状態
ここまで精神的ダメージが深い場合、『本人の意思だけでは立て直しが難しい』レベルです。
プロのカウンセラーでも慎重になるほどの内容だと感じます。

◇質問者様
・優しい日々が忘れられない
・彼のトラウマを理解して寄り添いたい
・責めず、押し付けず、距離を保つ努力を3週間継続
・しかしその裏で
– 否定の言葉がフラッシュバック
– 胸の痛み、涙
– 仕事や日常への影響
– また突き放される恐怖
– 心が限界に近づいている
文章からは、「彼のために頑張っている自分」と「限界に近い自分」が同時に存在している状態に感じました。
これは心が出す立派な危険信号です。

◆寄り添うことは素晴らしいけれど、現実的には難易度が非常に高い
質問者様は、
・「彼が嫌っているわけではない」
・「距離を保てば回復を待てる」
と冷静に理解し、寄り添おうとされています。
その姿勢は真面目で、優しく、愛情深いものです。
しかし、心の専門分野に近い観点で申し上げると「恋愛関係の中でトラウマを癒す」ことは、負荷が高い行為のひとつです。
そこには時間もエネルギーも必要で、相手自身が「変わりたい」「向き合いたい」と強く思っていなければ、周囲ができることは限られます。
まして今は、彼自身が「恋愛は無理」「存在がきつい」とトラウマに飲まれた状態まで言ってしまっています。
これは『自分で感情をコントロールできていないサイン』です。
その渦の近くにいるほど、質問者様の心は削られ続けてしまいます。

◆これから大切なこと
質問者様はすでに、
・毎日のシンプルなLINE
・責めない姿勢
・押し付けない距離
・罪悪感を刺激しないコミュニケーション
を徹底し、最大限の配慮をされています。
これ以上できることはありません。
むしろ重要なのは「質問者様ご自身がこれ以上傷つかないための選択」です。

彼を助けたい気持ちは尊いものです。
ですが、人は心が限界に近づくと相手を支えるどころか、自分自身を失ってしまうことがあります。
質問者様の文章にある
・胸が痛い
・泣いてしまう
・日常に影響が出ている
これは心理学的には「ストレス反応の後期」に当たります。
ここで必要なのは「これ以上悪化させないための距離」です。

◆関係は完全に終わりなのか
そんなことはありません。
“いったん距離を置くこと”は、むしろ関係を守る行為でもあります。
今は、彼の心も質問者様の心も、恋愛の形で向き合える状態にありません。
距離を置くことでようやく、
・彼はトラウマから離れて落ち着く
・質問者様はご自身の心を回復させる
この二つの土台が整います。
今のまま無理に繋がろうとするとお互いが消耗し、最後は「もう無理」という終わり方になってしまう危険があります。
距離を保つことは終わりではなく、『未来の可能性を守るための処置』です。

◆最後に
質問者様は誰よりも丁寧に彼のことを考え、理解しようとしておられます。
しかし、自分をすり減らしながら続ける恋は、決して健康な形ではありません。
恋愛は、お互いが無理なく存在できる場所でなければ、長続きしません。
今の質問者様に必要なのは、彼のためではなく、ご自身の心を守るための“距離”という選択だと感じます。
距離を置くことは冷たさではありません。むしろ優しさであり、未来のための判断です。
どうか、「自分を守る決断」を軽視しないでください。