彼から同棲の条件を提示されました。(53歳・女性）

相談者様のお話、他人事とは思えません。
僕自身も、過去に「一緒にいたい気持ちはあるけれど、関係性をどう続けるか」で悩んだ経験があり、そのときの葛藤が今でも記憶に残っています。
だからこそ、男性の視点から、相談者様のお力になれることがあると思い、回答させていただきます。

まず、彼から提示された「同棲の条件」は、かなり明確で、一見すると「線引き」が強いように感じられたのではないでしょうか。
結婚はしない、事実婚にもならない、娘さんは住めない、家賃補助は必須…など、条件が羅列されると、まるでビジネスのように冷たく感じられてしまって当然です。

でも、花火の動画を送ってきたり、LINE電話に「ありがとう」とスタンプで返してきたりする行動からは、相談者様への愛情が完全に冷めたわけではないことがうかがえます。
むしろ、「自分のスタンスを明確にしたうえで、それでも一緒にいたい」という、彼なりの不器用な愛情表現なのかもしれません。

ただ、心理的に考えると、こうした「条件付きの関係」を提案する男性は、以下のような心の背景を持っていることが多いです。

傷つくことへの恐れ
過去の恋愛や人生経験の中で、深く関わるほどに失ったときの痛みが大きくなると学んだ男性は、「感情をセーブする」ために、あえて距離を取ろうとします。
「結婚はしない」と先に言っておくことで、自分が深く傷つく未来を避けようとしているのです。

主導権を持ちたい欲求
条件を出すという行為は、自分のペースで関係を進めたいという現れでもあります。
つまり、彼は「自由と安心の両方が欲しい」と感じている可能性があります。

プライドと不安の狭間
相談者様が他の女性との付き合いを話したことに対して、彼が怒ったとのこと。
これは「自分が軽んじられた」と感じたからかもしれません。
愛されたいけれど、自分に自信が持てないと、こういった防衛的な言動に出やすいです。


僕の知人（50代男性）も似たような経験がありました。
彼は離婚経験があり、「もう結婚はこりごり」と言いながらも、同棲相手には毎日お弁当を作ってあげたり、誕生日にサプライズをしたりしていました。
つまり、気持ちと行動がちぐはぐな人もいるということです。
彼の本音は、「誰かといたいけど、失うのが怖い」だったんです。

今回の彼も、LINEで「関係を見直しませんか？」と提案した後に、花火の動画を送り、かわいいスタンプまで送ってきている。
これは、「完全に突き放すつもりではないし、話し合う余地はある」と感じているからこその行動だと思います。


では、彼は相談者様に何を言いたいのか？

おそらく、「このままじゃ不安なんだ。だから自分のルールの中で続けたい。でも君のことはまだ大事だよ」と伝えたいのではないかと思います。
ただし、彼自身がその想いを上手に言語化できていないだけで、心の奥では関係を続けたい気持ちが残っているはずです。


最後にひとつだけお伝えしたいのは、
「条件を飲むか飲まないか」ではなく、
「その条件が相談者様の幸せに繋がるかどうか」で判断することが大切だということです。
関係を続けたいと思う気持ちは尊いものですが、どちらかが我慢し続ける形では、長くは続きません。

相談者様の恋愛がうまくいくことを願っています！頑張ってください！！！