結婚するかしないか(19歳・女性）

私は結婚相談所に勤務して約15年、現役バリバリのスタッフです！
ご相談内容を拝見致しました。うーん、これは困りましたね・・・質問者様はおそらくご実家の手助けがあるのでしょうか。それでも、ほぼ「お一人で6か月間お嬢様を育てていらっしゃる」のも同然ですね。
育児だけで毎日精一杯なのに、彼・・・と言うのでしょうか？今回はパパと呼ばせてください、パパがその様な感じだと今後、どうして良いかわからなくなるのは当然だと思います。
私がパパと直接話が出来たら「正直、あなたの自信なんてどうでもいいから早くオムツ替えてください」とピコピコハンマーで頭を叩きながら言いますね。間違いないでしょう。

まず客観的に申しますと、質問者様は間違っておりません。人は親になると、何をさしおいても子供を優先すべきなんです。その観点で言うと、質問者様はご自身の気持ちや感情は一旦置いておいて、お嬢様の事を一番に考えて発言されておりますよね。
「パパがいないと娘が悲しい思いをするのではないか」「娘の情緒に良くないのではないか」という感じで、質問者様がパパに対してどう思っているか、母親として自信があるかないかなんて全く触れておりません。
そもそも「母親として自信があるかないか」と聞かれると、質問者様だって「ある」と胸を張って言えないんじゃないでしょうか。でもお嬢様はそうしている間にも元気に育っているので、自信が無くても「母親をやらないとダメ」なんです。質問者様はそれを理解されており、この長くない質問文からも覚悟が出来ていらっしゃる様に感じます。これが親として本来あるべき姿なんです。

ところがパパときたら「質問者様の事を好きではない」「父親になれる自信がない」と仰います。これは完全に自分目線の発言なので、子供の事は考えていませんね。まだまだ気持ちは親になりきれていない事がわかります。
本来、子供は父親、母親が協力して育てるものです。止むを得ない事情で片親の場合もあり、その方々を否定するものでは決してありません。が、二人そろっているに超した事はありません。パパの事を悪く申し上げるつもりは無いのですがこれでは「父親としての自覚が足りない」と言われても仕方ないですね。

さて問題は今後、具体的にどうするか・・・なんですが、パパの意見を尊重する必要は一切ありません。100％パパに考え方を是正してもらいましょう。
「質問者様の事を好きになれない」については、これは「好きになってください」といってそうなるものでもないので、一歩も譲れないかもしれませんが百歩譲って一旦置いておきましょう。
結婚すると一般的には恋愛中の様なドキドキ感は少なくなってきます。これは愛情の性質が変化しているだけで、愛情が無くなったというワケではないんです。
わかりやすく言うと恋愛中の「あの人の事を考えるといてもたってもいられない」「会えない間も相手の事を考えてしまう」という様な感覚から、結婚後は穏やかな、「家族といる様な感じ」「リラックスできる」「自分が自分らしくいられる」という様な落ち着いた愛情に変わっていきます。
これは性質が変わっただけでどちらも立派な愛情なんです。しかし性質が変わった＝愛情が無くなったと勘違いする人もいます。
根拠はありませんが何となく、パパはこれに該当する可能性がある、と考えられます。よって、どちらかというと問題は「質問者様の事が好きではない」よりも「父親になる自信がない」の方にある、と言えるでしょう。

先程も申し上げた様に親になる自信なんて誰でも最初はありません。赤ちゃんがミルクを飲まなかったらどうしよう。お腹壊してばっかりだとどうしよう。何をしても泣き止まないのはどうしよう。体重が増えてないからどうしよう。なかなか寝返りうたないけど大丈夫かな。育児は不安だらけで解決法も絶対ではありません。その様な不安の中、質問者様は毎日頑張っておられるんです。それに比べてパパの発言、正直、「親としての自信が～」とか「覚悟が～」とか言ってる時点でヌルいんです。じゃあそれはいつできるんですか？と聞いてみてください。今出来ない人はいつまでたっても出来ません。一昔前に流行った「今でしょ」というやつです。

親としての自信は育児の中で子供と一緒に育ちます。だから、自信が無くても大丈夫です。大事なのは協力する気持ちなんです。その気持ちさえあれば絶対に立派な子育てが出来ます。
なので、「協力する気持ちがあるかないか」をパパに聞いてみてください。その回答で行動が変わります。
「ある」という場合。これは大きな問題にはなりません。じゃあ一緒にこれから頑張ろうね、で話がまとまります。問題は「無い」と言われた場合です。その場合はパパに娘を抱っこしてもらって、「これでも協力する気はないの？」と尋ねます。普通の人間であればここで無いとは言いません。この状態でもなお、「協力する気が無い」と言い張るパートナーはかなり厳しいです。この場合、友人・知人など第三者を頼って彼の考え方を変えてもらう努力をする・・・という次のステップを考えてみましょう。
これらはもちろん、彼の考えを是正し、気持ちよく籍を入れるのが目的です。
以上、毎日本当に育児で精一杯だと思いますが、娘のためにも今、やれることをやりましょう。母は強し、です。自分の力で娘のためにも道を切り開いていくんです。
私も娘がおりますが、いつまでたっても本当に可愛いです。成長していく娘の顔を見るたびに「生きててよかった」と思います。
以上、少しでもご参考になれば幸いです。