面白い男性はどうしたら女性の恋愛対象になりますか？(20歳・男性）

張り合うわけではないのですが、私もかなり面白いほうです。自分でも面白いと思っているし、実際に笑いも取れます（すべることも多いですが）。しかし、それゆえに、女性から恋愛対象として見られなかったり、女性から振られたりしたことがあります。一番ショックだったのは大学生の時に、メールのやり取りだけで仲良くなった女性が、広島から九州に住む私のところまで遠路はるばる会いに来てくれたのですが、初めて会った日の夕方に、「面白すぎる」という理由で振られてしまったことです。その日私は彼女に会えたことでテンションが上がり、持ち前の面白さを生かしてたくさん笑いを取りにいきました。そのほうが彼女も喜ぶし、好かれると思っていたのです。しかし、思いっきり逆効果でした。当時の私はすぐには彼女の言葉を受け入れられず、かなり落ち込んだのですが、今振り返ると良い経験だったと思います。結局、「面白い」というのは、直接的な理由ではなく、彼女にとって私は、恋愛のドキドキを感じられる相手ではなかったのだと思います。それをオブラートに包み、「面白すぎる」と表現してくれたのだと、今では理解しています。
この苦い経験をしてからというもの、私は、「女性が求める面白いとは何か」とか、「女性が求めるドキドキとは何か」ということを考えるようになりました。その末に辿り着いたのが、面白くないよりかは面白いほうが良いものの、腹を抱えて笑えるほどの面白さまで女性は求めておらず、それよりも、ドキドキさせたほうが随分と評価が高いということです。
そもそも、笑いをとるということは、どちらかと言えば自分から何かを発信した結果ですよね。しかし、女性と会話する時は、自ら発信するよりも、相手から発信してもらい（相手に話してもらい）、男性は聞き役に徹したほうがモテます。これはご相談者様も聞かれたことがあるのではないでしょうか。確かに私も笑いを取りにいったときは、「面白いと思ってもらいたい」と、どこか自分本位になっており、相手を置いてけぼりにしてしまっていたので、これではモテないよな、と今ではわかります。

さて、本題です。面白い男性はどうしたら女性の恋愛対象になるかというと、先述したように、笑いに走るよりも、ドキドキさせることです。しかし、ドキドキさせると言っても、甘い言葉をささやいたり、高くて雰囲気が良いお店に連れて行ったりするなど、必ずしもそういうことをしなければならないわけではありません。簡単にできるのは、相手の話をよく聞くことです。とにかく聞き役に徹し、相手にたくさん喋ってもらうのです。こうすることで相手はご相談者様との時間を居心地が良いと感じ、恋愛対象として見てくれるようになります。恋愛対象として見てもらえれば、自然とドキドキしてもらえます。
簡単と言っては女性の方に申し訳ないのですが、自分が喋る割合を減らし、相手に話してもらうようにするだけで随分と相手からの印象は変わります。そして恋愛対象として見てもらえる可能性が高まります。これは私が経験で実証しています。

「面白い」をだいぶ否定してしまったのですが、面白いに越したことはなく、笑いが武器になるのは確かです。しかし、面白さを自覚している人は、「俺は面白いだろ」という雰囲気を知らず知らずのうちに出してしまっていたり、「お調子者」と位置付けられて恋愛対象から外されてしまったりします。ようは、「良い塩梅」が大切なのです。同じ「面白すぎる男」からのコメントで、参考になるかどうかはわかりませんが、私の経験がぜひご相談者様のお役に立てたらと思い回答させていただきました。