価値観の違いの解決方法(21歳・女性）

半年のお付き合いの中で、遠距離恋愛という新たな課題に直面し、
さらに彼の留学先での生活や価値観の違いについて深く悩んでいらっしゃるのですね。
そのお気持ち、本当によく分かります。

今まで一生懸命、彼に寄り添い、遠距離でも関係を続けていこうと努力されていること、本当に素晴らしいです。今は会えないからこそ、不安が大きくなってしまうのは自然なことですし、「自分が彼に対して重すぎると感じている」という自己分析も、とても誠実で、真剣に彼との関係を考えている証拠だと思います。

「嫉妬なのか独占欲なのか、なぜか嫌な気持ち」や、「彼を信用しきれていない不安」は、恋愛において誰もが経験しうる、とても切実な感情だと共感します。

彼は報告義務が嫌だとおっしゃっていますが、それは彼なりの愛情表現の一つでもあるかもしれません。
彼が「私を完全に信用しきっている」と言うのは、裏を返せば、
「君も僕を信用して、僕の自由を尊重してくれるはずだ」という、相談者様への大きな信頼の現れとも取れます。
彼は、縛り合う関係ではなく、お互いの自立と信頼に基づいた対等な関係を求めているのかもしれませんね。

彼に完全に合わせるしかない、と結論付けている相談者様はとても健気ですが、無理をして自分を押し殺す必要はありません。大切なのは、お互いが無理なく、心地よくいられる着地点を見つけることです。

彼は「報告して何になるの？」「一切縛られたくない」と言っていますね。これは、彼にとって「報告＝束縛」と感じる強い抵抗があるからです。彼の言うように、「信用しきっているからこそ、報告は不要」という考えは、彼の生まれ持った価値観であり、相談者様への愛情とは別の問題です。

彼を信じきれないのは、相談者様が悪いわけではありません。 彼は彼、相談者様は相談者様です。相談者様が「報告が欲しい」と思うのは、愛情や安心感を確かめるための自然な欲求です。

「報告がない」＝「私への愛情がない」ではない、と意識しましょう。彼の「報告しない」は「自由でいたい」という意味で、相談者様への気持ちとは切り離して考えられると、少し楽になります。

彼は報告義務を嫌がるかもしれませんが、相談者様の不安を解消するためにできることは他にもあります。

例えば、「遊びに行くたびに報告は嫌だと思うから、それはもうしないよ。でも、週に一度、お互いの近況をシェアする時間を決めて電話するのはどうかな？」など、「義務」ではなく「共有」の形に変える提案をしてみましょう。

彼の楽しそうな留学生活の話を聞く時間があれば、「何をしているか把握できない不安」はかなり軽減されます。

「女の子と遊ぶのは嫌」ではなく、「心配になってしまう私を安心させるために、できることはないかな？」と、自分の不安を穏やかに伝えてみましょう。
彼は「女の子とは距離感を考えて接している」と言っています。その言葉を信じて、不安になった時は「信じてるけど、ちょっと寂しいな」と、感情を伝えるだけに留めるのも大切です。

相談者様は「友好関係が狭く」「異性との関わりもほぼない」とご自身を評価されています。これは、彼と比べてしまうと不安材料になるかもしれませんが、逆にチャンスでもあります。彼が留学中で自由に過ごしている間、相談者様も自分の世界を広げることにエネルギーを注いでみましょう。

新しい趣味やスキルアップに挑戦する: 語学の勉強、資格取得、新しいコミュニティへの参加など、彼と連絡を取らない時間に夢中になれる何かを見つけましょう。

相談者様自身が充実していると、彼への依存心が減り、「重い」と感じることも少なくなります。
不安になるのは自然なこと。自分を責めず、「私は私のペースで大丈夫」と受け入れてあげてください。

結局は私が信用しきることだと思います、という相談者様の言葉はとても重いです。しかし、恋愛は「一人で信じきる修行」ではありません。「二人で信頼関係を築き上げる共同作業」です。

彼と話し合う時は、「報告してほしい」ではなく、「あなたが自由でいることは理解しているけれど、不安で辛くなってしまう私に、どうしたら手を差し伸べてくれるかな？」という視点で、一緒に解決策を見つけることを提案してみてください。

不安で辛い今を乗り越えられたら、お二人の関係はもっと強固なものになりますよ。相談者様ならきっと大丈夫です。
どうかご自身を信じて、一歩ずつ前に進んでください。