来年結婚するのに言いたいこと言えない。どうしたら良い？(26歳・女性）

ご相談者様が話し合って決めたいときにスマホを見ながら聞いているということは、我慢しているとか、ケンカしたくないとか、そういうことではなく、当事者意識がないのだと思います。

職場でも何か問題が起きたり新しい仕事が発生したときに、率先して動く人と、そうではなく腰が重い人がいると思います。両者の違いは、当事者意識があるかどうかです。会社のことを、「自分のこと」だと考える人は当事者意識があるため、自然と体が動きます。一方で、他人ごとだと考えている人は腰が重く、損得勘定を考えたりするのですぐに体が動きません。
彼も今、2人のことなのに当事者意識を持っておらず、「なんとかなるだろう」とか、ご相談者様がなんとかしてくれるだろうという気持ちがあるため、腰が重く、具体的な発言もなくて、ケンカにすらならないのだと思います。

当事者意識を持ってもらうには、相手に決めてもらうのが一番です。職場では、物を買ったり、企画を通したりするときに上司から決裁をもらいますよね。この決裁権を与えれば、責任が生じるので自然と当事者意識が高まります。
来年には結婚するということは、新居をどこに構えるのか、新居に何を買うのか、入籍日はいつにするのか、結婚式は行うのか、新婚旅行には行くのかなど、決めることがたくさんありますよね。その1つ1つを、ご相談者様は彼の“部下”になったつもりで提案し、彼の決裁をもらうようにしてみましょう。例えば、「結婚してから住むところ、こういうところがいいと思うんだけどどう思う？」と、こんな感じで聞いてみるのです。それでも彼がつれない態度であれば、わざと、家賃がすごく高かったり、不便な立地の住まいを提案したりしてみてください。そうすれば否定せざるを得なくなり、「こういうところのほうがいい」と対案を出さざるを得ないので、自然と自分事として考えるようになります。
このようにして一緒に考えていくと、「関係性を2人で築いている感」が出て、絆が深まります。

まとめますと、彼には当事者意識がないので、ご相談者様からいろいろ提案することで、彼に決裁権を与えましょう。決裁権を持てば責任が生じるため考えざるを得なくなります。