交際が続かなかった時にお茶や食事代をお金を返して欲しいと言われたらどうしたらいい？(25歳・女性）

デート代を返してほしいという男性がいた場合の対応についてですね。

少し堅苦しい話になってしまいますが、まず先に結論から申し上げますと、デート代の返還義務はありません。


男性側が質問者様に「奢った」のであればそれは通常「贈与」したものと考えるのが普通です。
ですので、男性側がいくら質問者様に「デート代を返せ」といったところで、質問者様は「奢られた＝贈与された」わけですから返す必要なんてないのです。これはれっきとした民法の587条に乗っ取った「決まり」なのです。
「奢られたデート代は返さなくていい」です。


もっとも、「あとから返すから」というやり取りがあると、それは「金銭の賃借」になってしまうので、返還の義務がでてきます。
また、「お金を返します」という内容の書面に質問者様がサインをしたりしてしまうと、「奢り」であってもお金を返す義務が否定できなくなるケースもありますので、その点だけは注意してください。

そして、ネチネチとストーカーのように返せ返せというのであれば、それはストーカー規制法の対象になってきますので、その場合は証拠としてやり取りは必ず残してくださいね。



以前、私も長くお付き合いした彼氏と別れ話になった際に、僕が払った携帯代金を過去にさかのぼって全部返せと言われたことがあります。


違法行為になるようなことだけはしたくなかったので、支払う義務の範囲を確かめに直接携帯ショップに行きました。
ショップの方がとても親身になって（たまたまかもしれませんが、けち臭い男ですね！！とショップの方と盛り上がったのです）、携帯の残債、過去の使用歴等を一緒に調べてくださいました。

携帯の残債については物を変換すれば法的責任はないとのことでしたので、その彼氏には「携帯本体」と「私が浮気を開始した時期から携帯を彼に送り返した日」までの使用料金を支払いました。

彼からは、携帯とお金を確認したが、金額が足りていないとネチネチ連絡が来ていましたが、「携帯ショップの店員さんに確認したからまちがっていない」と返事をし、その後はずっと無視しました。
最後に覚えているのは彼からの「本当にひどい人ですね」の一文です。嫌味の一言を返したかったのですが「残念ながら、そうだね。」と返信して終わりにしました。（本当は、そういうあんたに私はいくら使ったと思ってんだと言いたかったです・・・）


できるなら穏便に別れを済ませたいところですが、そうはいかないケースもあるかもしれませんね。
粘着質に金銭の返還を求めてくるような男性には、くれぐれも巡り合いたくないものです。