男子高校生の恋愛(18歳・男性）

私は結婚相談所に勤務して約15年、現役バリバリのスタッフです！
ご相談内容を拝見しました。悩ましい状況でお察しいたします。
さて質問者様は勇気を出して行動を起こし、意中の女性とお近づきになれたものの、いざお誘いすると実はお相手女性には彼氏がいた・・・という事ですね。こういった場合、どの様にすれば良いのでしょうか。

まず第一に、恋愛ごとにおいてお相手様からこう言われた時は、今直ぐ関係を進展させることは難しいです。そもそもこれ以上進展するかどうか怪しい上に、お鉢が回ってきた場合でも長期戦になる可能性が高いです。この覚悟が質問者様にあるかどうかです。「彼女とお近づきになれるのであればいくら時間がかかっても良い」と思えるかどうか。もしかしたら無駄な努力に終わる可能性もあります。このモチベーションを持てるかどうかですね。
持てない場合は回れ右、となります。今直ぐに別の女性を探す方が良いでしょう。今回は、「覚悟はある」と質問者様が仰る前提でお話を続けさせて頂きます。

彼女と質問者様は同じバイト先の同僚なんでしょうか。「LINEを交換できた」「一緒に帰る事が出来た」という点で、彼女は質問者様に決して悪い感情は持っていない様です。「好き・普通・嫌い」で言うと、「普通」のやや「好き寄り」くらいでしょうか。そんな印象を受けます。
だからこそここは焦ってはいけません。「彼氏がいる」という彼女の言葉は嘘の可能性もあるんですが、面と向かってこう言われてしまった以上、質問者様は彼女の言葉を信じるしかありません。
おそらく彼女は質問者様からの好意に何となく気付いています。本当に彼氏がいてこれ以上はダメだと釘を刺しているのか？もしくは本当は彼氏がいないにも関わらず、何らかの理由でついその様に言ってしまったのかもしれません。しかしそれを確かめる術は今のところありません。「彼氏がいてもいい。自分もあなたの事が好きなんだ」と食い下がった日には、彼女が困るだけです。せっかくのプラスイメージがマイナスに方向転換してしまいます。
よってここはスンナリと理解を示し、引き下がって「分別のある人だ」と思っていただきましょう。質問者様のプラスイメージをキープするのです。「あ、彼氏がいたんだね、それはダメだね。ごめんね。でも交際相手がいるのは素敵な事だね。同じバイト先のよしみで、もし何か自分が〇〇さんの役にたてることがあれば言ってね」と、彼女を応援する立場にいるんだよ、という事をアピールしつつも一旦引きます。引くと言っても戦略的なものです。諦めるのではありません。「諦めないために一時的に引く」んです。
そして今後、敢えて彼女に「友達でいてね」という様な宣言はしなくても良いです。スッと友達ポジションに居座るんです。同じバイト先の同僚なので何も変な事はありません。質問者様は彼女の近くにいながら友人・バイト先の「仲の良い同僚」として交流を続けます。（わかりやすく言うと、質問者様が目指すべきは「彼女のNo.2」です）

あまり何度も彼女に交際状況を尋ねるのもいやらしいのですがたまには「交際関係は順調？何か悩みがあったら相談にのるから言ってね」と日頃からちょくちょく種まきをします。恋愛関係は誰でも、浮き沈みがあるものです。特に女性は沈んだ時に「誰かに話を聞いてほしい」となりがちなので、質問者様はそこを狙うんです。根気よく、相談が来るのを待ちます。それまでに質問者様が行う事は、彼女が困った時に「相談したい」と思える様な、気軽に話せる関係を築いておくこと。「仕事で彼女を助ける」でも良いです。「ちょくちょく一緒に帰る」でも良いですね。いつまでこの状況が続くかはわかりませんが、この関係をキープしておきます。
そして彼女が交際関係で悩んでいた場合。ここで慎重かつ大胆に勝負をかけます。だからといって彼氏の事を悪く言ってはいけません。「他者を下げて自分を上げる」のは一番やってはいけない事です。彼氏は彼女が「良い」と思って交際している男性です。その男性の事を悪く言わず、先ずは彼女に「大変だったね」と共感、彼女の考えを肯定する。そして「自分であればこんなに可愛い彼女にそんな事はしないんだけど」という前置きで質問者様からの好意をアピールしつつ、彼氏の事もやんわりフォローする。そうすると彼女の心の中で確実に質問者様の存在が大きくなります。内容によっては「もしかしたら私、この人（注：質問者様のことです）と交際した方が幸せなんじゃない？」と思ってもらえるかもしれません。一度そうなると、進み方は早いです。何となく質問者様側もタイミングがわかると思います。彼女に質問者様に対する気持ちが芽生えれば、あとはもうどうとでもなります。

・・・と、「彼女に彼氏が本当にいる前提」でお話をさせて頂きました。ただしこの進め方はかなり「絵にかいたモチ」です。現実にはそううまくいかない事も多いのですが、「今焦ってもダメ」という考えは正しいと考えます。「押してもダメなら引いてみな」というのは真理を突いています。今は引き時。長期的な目で見るとその方が結果、早くうまくいきます。勿論、今回述べた様な進め方は本質に逆らわない前提で、状況に応じてアレンジしてみてください。
以上、少しでもご参考になれば幸いです。