彼女もちに片想い(22歳・女性）

恋愛指南書やマンガなどで「・・・その後、色々あって付き合いました」と語られていることがありますが、「いや、読者はその「色々」の内容が知りたいんだよー！」という突っ込みをよく目にしませんか。その「色々」の内容を知らない限り、どうお付き合いまでもっていくのかが分からないので参考にならなかったり、共感しづらいですよね。「たまたま、偶然」などの言葉の場合もそうです、そのたまたまや偶然を起こすためにどんな行動をしたのか。そこが物語を動かす重要なヒントだったりするからです。今回の質問文を読んでいても同じようなことを感じました。彼女がいるのを分かっていて、あえて彼を質問者様の部屋に入れた理由やきっかけは何だったのか。なぜ一緒のベッドに寝ることになったのか。それらの正当な理由を知らない、いち読者である私が予想するこの後の物語の展開は、「ああ、彼を振る向かせる方向性じゃなくて、都合のいい女が彼女から彼を奪い取る展開か・・・」という感想が正直なところです。
私自身も、若い時は「まさか自分が」とは思っていました。しかし、彼女もちだと知っている相手を1人で部屋に引き入れた時点で、質問者様も当時の私もセフレや都合のいい女という名のついたゴールテープを自ら切ってしまったということに相当するのです。現在巷でもその線引きが議論されていますが、人（男性）によっては「１人暮らしの部屋に入れてくれた時点で性的合意はされている」と感じる、暗黙の了解と捉える方もいるようです。質問者様も、相手が知り合ったばかりの男性や特に興味のなかった男性から同じような行動をとられていれば、しっかりお断りしたり周りに相談していたと思います。しかし、たった１度だとしても受け入れて、近しい人に深刻な相談ができていない様子を見ると、すでに「沼っている」ような状態であると言えますし、質問者様の気持ちは彼にお見通しで、彼も「元同僚」から「都合のいい女」扱いに降格させたのだと思います。「最後までしたのは１回だけです」という言葉から、その前後も何かしら身体的な接触は受け入れているのかなと察しました。
さて、質問者様はこの後の展開をどうしたいでしょうか？彼女がいても自分のことをかまってくれる彼のことを追いかけるのが楽しいですか？そうだとしたら、今のままでも十分かと思います。彼女にバレなければ、彼が飽きるまでいつまでもこの状態は続くでしょう。しかし、片思いという言葉を見る限り、いつか彼女と別れたときに１番に自分と行き合ってほしいという気持ちがあるのかもしれません。しかし、相手は彼女がいてもほかの女にちょっかいをかけて、自分だけ気持ちのいい思いをしているような男です。そのような相手をコントロールできるような女にならなくては、また同じことを繰り返す彼氏と付き合い続けなくてはいけないということに等しいのです。どちらにしても、今の質問者様にはつらい選択かもしれません。少し厳しい指摘だったかもしれません。なぜなら私も同じような失敗をしてきたことがあるからです。真剣な恋がしたいと思って近づいた女性の、貴重な気持ちと時間を奪って「自分だけがいい思いをする」ことだけに優れた男がいることを当時は知りませんでした。相手の気持ちが分からない時って、相手は自分（私）のことを何も考えてくれていないからこちらになにも伝わってこないということ。質問者様にも、その違和感に気づいていただけたらいいなと思います。