部活の１つ上の先輩を好きになってしまいました。ですが、相手の反応が微妙で気持ちがわからなくてどうしたらいいのかわからないです。(18歳・女性）

私は結婚相談所に勤務して約15年、現役バリバリのスタッフです！
ご相談内容を拝見致しました。これは切実ですね・・・・何とか好意を伝えて良い関係に進展させたいものの、周りの目もあるのであまり積極的な行動はできない。かといって何もしないと気持ちに収まりがつかないというジレンマですね。

私は50年程生きてきたいわゆる「オッサン」と呼ばれる生き物なんですが、今までの人生経験上、「やったけどできなかった事」というのは挑戦した結果なのでまあ仕方ないか、とある程度納得がいきます。よってそこまで後悔しないんです。
しかし、「どうせダメだろうとタカをくくって挑戦することさえしなかった」事は割と後悔します。何であの時、動いておかなかったんだろう・・・という感じで悶々とします。
という事で何となく、今回の質問者様のケースではやれるだけの事をやっておかないと、この先の人生で後悔しそうな気がするんです。これはあくまで私が質問者様の立場であれば、のお話ですが・・・

よって今回のベクトルは「リスクを恐れて何もしない」ではなく「行動を起こす」という方向で考えさせて頂きます。ただし、イチかバチかというのはあまりにもリスクヘッジ意識が希薄です。「できるだけリスクを少なく、且つ行動する」という事が大事です。今から申し上げるのは理論上、絵にかいた餅にはならないはずです。

まず客観的に現在の状況を考えてみましょう。「同じ部活での恋愛」という事で、限られた仲間内でのお話。仲間とは毎日の様に顔を合わせる必要があり、最悪フラれた場合でも何事もなかったかの様に翌日、その方と顔を合わせないといけない環境ですね。
これは「職場恋愛」にも通じるものがあります。こういった場合、「常に退路を確保しつつ、足場を固めていく」事が大切です。
「退路」とは「ヤバイと思ったら引き下がれる状況を作っておく」という事です。先輩に脈があるかどうか探りながら進めていき、脈が無さそうと思ったら後を濁さず退却します。
「そんな事できるの？」と思われるかもしれませんが、可能です。ただしある程度時間がかかります。安全に行きますので。
具体的にはステップを3つにわけて、先輩との関係を構築していきます。
（先輩の方から近づいてくれる、という様なうまい話は無い前提です。あくまで質問者様から行動を起こす感じです）

①日常的に部活内で先輩と会話できる様にする
・・・これが一番ハードルが高いです。が、まずはここを目指します。最初は挨拶から始めましょう。もしかすると既にその関係は出来上がっていらっしゃるかもしれませんが、
気軽に挨拶が出来る関係を作っていきます。挨拶であれば同じ部活内なので不自然ではありません。ウワサが立つ様な事もありません。
「おはようございます」「お疲れ様です」を日常的に発信します。先輩だけに言うといやらしいので、他の方にも積極的に発信していきます。（言うまでもありませんが他の方はカモフラージュです）
ある程度慣れたら挨拶に一言だけでも足していきます。「おはようございます。先輩今日は調子良さそうですね」「お疲れ様でした。今日めっちゃ動かれてましたね」という感じです。
これも大した内容じゃないので、怪しまれるほどではありません。ここをしばらく続け、自然に少し話せる様に持って行きます。
ここまで、マズイと思ったら即退却できますので「退路」を確保できています。

②先輩と部活以外の話が出来る様にする
・・・①では、先輩と話が出来ても部活内の事なのであまり色気がありません。という事であある程度慣れてきたら、②に移ります。
それは「プライベートの話をする」です。恥ずかしかったらDMでも良いでしょう。定石としてはあらゆるコネを使い先輩の好きなものをリサーチしておきます。
準備が整ったら「そういえば先輩、〇〇の俳優好きでしたっけ？今度、△△の映画に出るらしいですよ」とか、先輩にとって有益な情報を提供します。
そこで生まれる会話が目的なんです。最悪、先輩があまり乗ってきてくれなくても、恥ずかしがる必要はありません。質問者様は「情報を提供してくれた良い人」なだけです。
いつでも後戻りができるんです。日常的に会話できるくらいの関係性であればおかしな点もありません。
「僕が〇〇好きなのよく知ってるね、質問者ちゃんは〇〇好き？」とか聞いて来られたらしめたもんです。できるだけ会話を続けて、とにかく部活以外の事で仲良くなっていきます。

③先輩と二人だけの時間を作る
・・・ここまで来るとお誘いまでもう一歩です。例えば先ほどの例で言うと「〇〇の映画、もうすぐ上映開始みたいですよ！たまたまチケットを2枚もらって、自分も行ってみたいんですが先輩よかったらどうですか？」と言ってみます。
これだけ見ると目がくらみそうなほどハードル高いですよね。しかし①②をクリアしていれば実はそこまで難しい事ではありません。
しかも「たまたまチケットを持っているだけ」で「先輩が〇〇の俳優が好きという事を知っていたから誘った」だけです。好意があるから誘ったわけじゃない、という逃げ道が通用するんです。
ここで乗ってくれたらもうデートですね。後は関係性を維持していけば良いのです。ダメでも、「じゃあ別の友達を誘いますね」とアッサリ引き下がれば良いだけです。

以上、現状から考えると③は途方もない話かもしれませんが、千里の道も一歩から、コツコツと積み上げていくしかありません。
ショートカットできる様な事は無い前提でのお話です。もちろん、私が申し上げたのは一例なので、大事なのはものの考え方です。状況に応じてアレンジしてください。
徐々にステップを踏んで関係性を築いていくんです。一気に詰めると必ずしわ寄せがきます。今回のご提案は時間がかかりますが、安全性を考えるとオススメです。
以上、少しでもご参考になれば幸いです。