婚活パーティーで出会った男性に不信感(34歳・女性）

同じように、相手の言葉を信じたい気持ちと「この価値観に自分は振り回されるかもしれない」という不安の間で揺れた経験があります。
その経験からお伝えできることがあると思い、回答させていただきます。

まず、相談内容から感じたのは「好きになりそうだからこそ冷静でいたい」「でも会うたびに魅力を感じてしまう」という揺れです。
これはとても自然な気持ちです。相談者様は真剣に婚活しているからこそ、相手が“仕事で女性と関わる”ことや“行動に一貫性がないこと”に不安を持っているのだと感じました。

特に気になるのは、年齢と職業を初対面で偽った点です。
しかも理由が「舐められないため」「人脈が大事」という仕事上の理由。言い方を変えれば、彼にとって出会いの場は“人脈作りが前提”で、恋愛は二次的なんですよね。
本人に悪気はないにしろ、相談者様にとっては「私は真剣に出会いを探しているのに」と思って当然です。

男性の心理で説明すると、営業職で成果を出しているタイプほど「印象管理」が癖になっています。
年齢を上に見せる、職種を信用されやすい表現にする、人脈につながる場所へ行く。
これは仕事では武器ですが、恋愛では「信頼を削る行為」に見えてしまいます。
本当の姿より“勝てる自分”を最初に見せたくなる。ただ、それは恋愛の誠実さとは反対方向なんですよね。

さらに、約束のドタキャンが複数回あること、一人で相席ラウンジへ行ったこと。
これも典型的で、仕事人間は「効率的に動くこと」を優先します。時間が空いたら営業を入れる、チャンスを逃さない。
でも婚活中の相手にとっては「なぜ私との時間より集客？」となり、気持ちが追いつきません。
相談者様がモヤモヤするのは当たり前です。

自分の経験でも、仕事優先の男性は“全てを仕事の延長線上で考える”癖があります。
相手に悪意はなくても、恋愛の線引きが雑になりがちです。「仕事だから」と言いながら平気で相席ラウンジに行くことも、自分の中では矛盾していない。
でも相手を安心させる気遣いや説明が足りない。
つまり、“誠意の見せ方”が下手なんです。

ここで一番大事な視点は「好きかどうか」ではなく「安心できる日常が想像できるか」です。
相談者様は、彼と一緒にいる時間が楽しいと書いていました。好意がある。それは嘘じゃない。
でも結婚は“日常の積み重ね”なので、「楽しい」と「安心できる」は別物です。
もし結婚してからも、仕事を理由に約束を破られたり、説明不足で不安を抱えるなら、好きでも疲れてしまいます。

将来の話をしてくれることは良いことです。ただ、男性は未来の話をするのが得意です。
本心かどうかは“行動”に出ます。例えば、次に会う約束をどれだけ大切に扱うか、相席の件をどう振り返ってくれるか、自分との関係を仕事と切り分けようと努力するか。そこに真剣さが表れます。

相談者様が「目を覚ましたい」「ひとりでは難しい」と書かれていましたが、この言葉がとても正直で素敵だと思いました。
恋愛は合理的な判断ができないものです。でも、冷静に見たいと思っている時点で、相談者様は十分落ち着いています。厳しい判断を求める必要はありません。ただ、自分の本音を整理するために一つ考えてほしいことがあります。

“彼が好きだから不安を我慢しているのか、安心できるから好きなのか”。

この答えが本質です。どちらが悪いという話ではなく、価値観の違いが大きい場合、好きなのに苦しくなることがあります。
年齢差や仕事の違いは乗り越えられても、「安心できない未来」のイメージは変わりません。

そして最後に伝えたいことがあります。相談者様が魅力的だから彼は好意を持ったのであって、「サロンモデルだから綺麗と言われた」のではありません。
文章から伝わる丁寧さや優しさが魅力です。その魅力を“安心できる相手”がちゃんと評価してくれる場は、他にもたくさんあります。

今すぐ答えを出さなくて大丈夫です。ただ、次のデートで「彼の言葉ではなく行動を見る」こと。
それが相談者様が傷つかず冷静さを保つ方法です。
彼がどう優先順位を考え、どう誠意を見せるか。そこに未来があります。

相談者様の恋愛がうまくいくことを願っています！頑張ってください！！！