デートに誘われたが、相手が婚約中で結婚を間近に控えていることが分かった。男性心理を教えてください。(23歳・女性）

結婚を間近に控えているのに他の女性に声をかける男性の心理が分からない、という事ですね。

答えはおおよそ「結婚前に、もうちょっとだけ遊びたい」というところでしょう。


質問者様がヘンな男性に引っかからなくてよかったと思います。
世の中には一定数、そのような男性がいますが、彼らは皆「自分が逆の立場になったらどうなのか」という事を考えない・考えられない生き物だと私は思っています。

火遊びは甘美なものです。
特定の人がいながら火遊びをするドキドキの高揚感は私にも理解できます。
でも、その裏に必ず傷つく人がいることを忘れてしまったり、目先の快楽に飲み込まれて、本当に大切にしなければならないもとをないがしろにしてしまう場合があります。

そしてそのような男性は「結婚前に、もうちょっとだけ」が結婚後には「子供が生まれる前にもうちょっとだけ」になり、やがて「まだ男としてイケるか確認したくて」という男性に進化していきます。
進化するのはポケモンだけにしてほしいものですね。


何はともあれ、そのような男性はお断りして正解です。

私は何人もそのような男性を見てきましたが、そのまま火遊びをして彼女に隠し通し結婚した男性もいますし、ちょっと遊ぶつもりが「やっぱりこの結婚は違う」と確信して婚約破棄をした男性もいました。

いわゆる男性版マリッジブルーだと私は思っています。
その時期の男性の多くは、「結婚」というライフステージの変化に多少なりとも精神的に揺らぐものなのかもしれませんね。
また、もともとが「変化」することに対し弱い（漠然と不安になる、恐れる）タイプの男性にこのような人が多いのかもしれません。


私の友人に、会社の元同僚で、普段から浮気のうの字も感じさせない男性がいます。
爽やかで、普段から彼女を大切にし、上司や後輩からも信頼が厚く、老若男女ともに評価が高い男性です。
社内ではパーフェクトマンだと言われていました。

そんな彼と私は共通の趣味があり、独身時代には会社が休みの日になると時々グループで遊びに行くこともありましたし、会社帰りに二人で食事することもありました。
けれど単純に仲がとてもいいだけの関係だったので、私はこんな男性は珍しいので大切にしようと思ったほどです。


ある日、社員旅行があり、宴会のあと、その彼と滞在先のホテルをでて、二人で一杯飲みに行こうということになりました。
彼は数か月後に結婚式を控えていました。
日ごろから結婚式の準備の話や、彼女の話を聞いていましたので、私はこの男性を「安全牌」だと確信していました。

ところがお酒が入ると、人間はついホンネがでてしまうもので、彼は突然「俺、君ともっともっと早くに出会っていたかった。〇〇（彼女の名前）より前に出会っていたら、俺は君と結婚したかった・・・」と言い出したのです。


正直勘弁してくれよ、と私はおもいました。なぜならその数日前に彼女を紹介されたばかりだったからです。

「酔いすぎじゃない？お水飲んで」と話題を変えようとしましたが「正直にいうと、今、結婚に迷いがないといえば嘘になる。〇〇はすごい大切だよ。だけど、君といると本当に楽しい。今まで浮気なんてしたこともなかったし、そういうことするやつは最低だと思っていたけど、俺、すごく迷ってる。どうしたらいい？」

安全牌だと確信していた私の目もまだまだだなぁと思ったのは言うまでもありませんが、こんなパーフェクトな男性でも、こういう事態になるんだなぁと正直驚きました。
そしてこれ以上一緒にいたら変な気を起こしかねないと思った私は、「今、あなたは完全にマリッジブルーだわ。下らないこというんじゃないよ！」と頬をつねり上げて強引に話を終わらせました。

翌朝になって彼は「昨日ヘンなこといってごめん。これからも友達でいたいから、昨日の事は忘れてほしい」とわざわざ朝食会場で私に言いに来ました。
もちろん私は「なんのことか分からん。お酒の席での話でしょ？真に受けるわけないよ」といいました。
彼は数か月後、無事に結婚し、私はもちろんその結婚式に招待されましたし、今では家族ぐるみで付き合いがあります。
けれど彼の奥さんは、このことはもちろん知りません。


そしてもう一度だけ、彼が結婚して半年ほどたった頃に私を誘ったことがありました。

その日は私は会社が休みで、急に彼から「今から出てこれる？ちょっと一緒に行ってほしいところがあって。どうしても君に来てほしくて」と連絡が入りました。不思議におもって指定された場所まで行くと、おしゃれなイタリアンレストランでした。
食事を終えて、どうして急に誘ったのかと尋ねると「奥さんが今つわりで、こういうところには全然これなくて。でも、今月が自分の君の誕生日だったの思い出して、ここの店で食事したくなった。〇〇には内緒にしておいて。久しぶりに会ってしゃべって楽しかった」と言っていました。

結婚してちょうど半年。なれない新婚生活のストレスがたまってくる時期です。彼は奥さんの愚痴はほとんど言わず、終始楽しくランチをしたのですが、奥さんが知ったら絶対にいい気はしなかったでしょう。


それ以来、私は彼に誘われても一人では絶対に行かないようにしました。
勿論、手を出されたとか、そういうことがあったわけではありません。
けれど、こういう事をこの先も続けていけば、男女である以上、いつか「何か」が起こってしまう可能性は否定できないと思ったのです。
というか、単なる友人関係から男女の関係に変わる鍵は、私が握っていると確信してしまいました。
そして、社内ではパーフェクトマンの彼でも、やはり「オトコ」なのだなと思わずにはいられませんでした。


因みに私の夫は結婚前も遊んでいましたし、結婚後も火遊びをしてこっぴどく私にお灸をすえられたような男性です。


もちろん世の中の男性すべてがそうではありません。マリッジブルーに全員がなるわけでもありません。
ただ、既婚であることや婚約中であること、彼女がいることを隠して女性とデートする男性は、常に「あわよくば」と狙っている男性と言えるでしょう。