束縛しないような適切な距離の置き方についてアドバイスください。(21歳・女性）

何日も寝込むくらいショックを受けたり彼の前で思わず泣いてしまったり・・・。それほど辛い恋だということかもしれませんが、それだけ彼のことを好きな気持ちが大きくて強いということでもあります。
彼にとって、自分のことを思い、何日も寝込むほどショックを受けてくれたり、泣いてくれるほど考えてくれたりする女性が、この世に一体どれほどいるでしょうか。おそらくご相談者様のような女性はほかにはおらず、彼を思う気持ちはご相談者様が一番だと思います。ですので、前よりも良い関係を築きたいというご相談者様の気持ちを私は応援したいです。

応援しているがゆえに、厳しい言い方になってしまいますが、ご相談者様が彼に送った、「我儘聞いてくれたのに被害妄想と不安で自分本位でごめん」「頼れる人になりたいし誰にも泣いて甘えたりせん。私が迂闊だった」「辛いときは支えになるし電話かけてくれたときなら需要満たせると思うけど私本位な頼み事もう二度とせん」というメッセージを読み、私が彼の立場であればうんざりしてしまうだろうと思いました。なぜなら、自分本位を謝っているにもかかわらず、このメッセージを送ること自体が自分本位になっているからです。
彼の言動には確かにチグハグなところはありますが、「もう恋愛しない」と言ってきたのですから、ひとまずはそっとしておくのが正しい選択でした。彼はご相談者様に謝ってほしいのではなく、ただただ今はそっとしておいてほしかったのです。そっとしておくとは、連絡を取らないということです。連絡を取らないのは我慢できないかもしれませんが、それ自体が自分本位になっている証拠であり、彼に謝った内容とは矛盾が生じてしまいます。

私はご相談者様に、「沈黙は金」という言葉を贈りたいです。ペラペラ喋るよりも沈黙したほうが大きな価値があるという意味で、私はこの言葉をすごく大切にしています。沈黙することで相手にいろいろと考えさせることができるため、気持ちを自分に引きつけることができます。実際に、ご相談者様が彼と話している時に急に彼が黙ってしまったり、彼から返信がなかったりすると、ご相談者様は彼が何を考えているのかとあれやこれや思いを巡らせていますよね。このように沈黙は恋愛において大きな武器になるのです。

謝るのはもちろん大切なことですが、自分本位な謝り方であったり、謝り方が矛盾していては当然ながら逆効果です。それよりも相手にいろいろと想像させる沈黙のほうが効果的です。何を隠そう私も何度も失敗しており、相手が黙っているのに、次から次へと矢継ぎ早に言葉を掛けて、ドツボにはまったことがありました。その末に辿り着いたのが、「沈黙は金」です。

束縛しないような距離の置き方としては、これから1ヶ月、連絡を取らないことです。辛いかもしれませんが、前回の質問で回答をもらわれたように、趣味を見つけるなどして乗り切ってください。連絡を取らない間、「沈黙は金」の効果が彼にじわじわと届いていることも励みにしてください。おそらく彼は連絡が来なくなったことでご相談者様のことを気にするようになるはずです。私でしたら絶対に気になります。

そして次に連絡するのは、約1ヶ月後のゴールデンウィークです。ゴールデンウィークに、「久しぶり。連休何してる？元気してる？」と連絡してみてください。たとえ会話が続かなくても、ここはあっさりとした会話で終えてください。間違っても、「あの時はごめん」なんて謝ってはなりませんよ。重い雰囲気は彼が求めていませんので、重くなるようなのはNGです。
もし会話が終わったら次に連絡するのは6月です。「梅雨になったね。じめじめするね。最近どう？」と、こんな感じの連絡がおすすめです。ここでもあっさりとした会話にします。
7月には「暑くなったね。体調に気を付けてね」、8月には「まだまだかなり暑いね。熱中症に気をつけてね」と、こんな感じのメッセージがおすすめです。いかがでしょうか。頻繁に送らなくても、そして、特別謝るような言葉がなくても彼のことを気遣うメッセージは短文で送れると思いませんか。

このあっさりした連絡を続けるうちに彼からなんらかのアクションがあるはずです。彼も発言に一貫性がないなど不安定な部分が垣間見え、おそらくですが、ご相談者様の存在を支えに生きている部分が少なからずあるはずです。ご相談者が距離を置くことで（置いたように見せることで）、きっと彼はあれやこれやと思いを巡らせるでしょうから、彼からアクションがあるまで「沈黙は金」の精神で待ってみるのをおすすめします。

上記のようにできるのが理想ですが、きっとまた状況に変化があったりご相談者様のお悩みも続くでしょうから、何かありましたらまたぜひご質問をいただけたらと思います。応援していますよ。