思いを寄せる会社の先輩と3回二人で遊んでいるが脈なしに思える。今後どうアプローチしたら良い？(25歳・男性）

ご相談者様は質問の中に、「厳しい状況なのはわかっている」と書かれていますが、決して「完全に脈なし」というわけではなく、これから次第で十分に付き合える可能性があると思いますので、前向きに考えてアプローチを進めたら良いと思います。

はじめて飲みに誘われたとき社内のトラブルで行けなくなり、「別日でお願いします」と伝えたところ未読スルーで、ご相談者様は、「嫌われたと思った」とのことですが、第三者からすると嫌われる要素は1つもないように見えます。もちろん当事者であるご相談者様が不安になる気持ちはわかりますし、私も似たようなシチュエーションを経験したことがあり、そのときも同様に不安にはなったのですが、これで「嫌われた認定」をして落ち込み、アプローチが滞ってしまうのはもったいないです。質問全体を読んでみても、交際に向けて私は順調に距離を縮めていかれていると思いますし、これを「厳しい状況」だと言ってしまうのは、ご相談者様がマイナス思考に陥りやすい性格であることが起因しているのではないかと推測しました。

ただ、繰り返しになりますが、不安な気持ちはわかります。特に不安になっている原因が、先輩の「未読スルー」ですよね。ここまで未読スルーされると不安にもなるし、予定も立たないし困りますよね。しかし、それでもこれまで3回遊べているし、先輩もその都度楽しんでいるような反応をしていることから、先輩との関係にあっては、「未読スルーはマイナス評価の証ではない」ということがわかります。もしご相談者様のことが嫌いであれば一緒に遊びに行くことはありません。一緒に遊びに行っているのは、ご相談者様と「仲良くしたい」とか、「これから仲良くなりたい」といった気持ちがあるからです。

未読スルーが多いのは、彼女がマメではない性格、というのが大いに関係しているかもしれませんが、マメでないにしても、「大切な人には早く返信したい」と普通は思うものです。このことから、現状は、「着実に距離は縮めていけているものの、先輩にとってご相談者様は第一優先の存在ではない」と言えます。

ここから第一優先の存在になるには、もっと会う回数を重ね、先輩との繋がりを強くしていくしかありません。繋がりを強くする方法としておすすめなのは、「2人が繋がる『道』の数を増やす」ことです。例えば今お2人は、同じ会社という1つの「道」で繋がっています。また、このたびご相談者様の趣味を一緒に楽しんだことで、「趣味」という「道」もできました。さらに、3回目に遊んだときには「ゲーム」という「道」もでき、順調に道が増えていることがわかります。ここからさらに、「おいしいお店を一緒に探す」とか、「定期的に飲みに行く」とか、「別の趣味で繋がる」とか、このような感じで、「道」の本数をどんどん増やしていけば、繋がりが強まり、先輩の中でご相談者様の存在が大きくなっていきます。

現代人はとても忙しいと言われています。「タイパ」という言葉があるように、映画やドラマも倍速で見るような時代です。そのため相手の中にある自分という存在を大きくしておかないと、すぐに忘れられたり後回しにされたりしてしまいます。「1ヶ月後くらいに何かに誘うしかない」と考えていらっしゃるとのことですが、私はぜひそうしてみたらよいと思います。誘う理由は、趣味でもゲームでもいいですし、食の好みを聞いて、お互いの好きな食べ物のお店に食事に行っても良いと思います。すでに作った「道」を太くすることと、新たな「道」を作ることを意識して誘ってみてください。

ちなみに上記のようなアドバイスができたのも、前向きな方向で考えたからこそです。これが、「嫌われているかも」とか、「脈なしかも」というのを前提に考えてしまうと次の手が思いつきにくくなってしまいます。ぜひ前向きに考えてアプローチを続けていただきたいと思います。